ご挨拶
☆ご挨拶☆
埼環協のホームページにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
私たち一般社団法人埼玉県環境計量協議会(略称:埼環協)は、埼玉県内において環境計量証明事業の登録を行っている事業者と、それに関連する環境計量測定機器などを取り扱う事業者で構成される団体です。埼環協は日本の高度経済成長に対応が必要となった、ばい煙や工場排水などの公害対策を推進するための環境情報を提供する環境計量証明事業者が集結し、昭和52(1977)年に任意団体として発足しました。
埼玉県は、首都圏の一角として急速に都市化が進んだ地域であり、利根川・荒川といった一級河川を有し、広範な生活や産業活動が展開されています。これに伴い、私たち環境計量事業者が担う役割も多様化しています。河川水の水質保全、工場排水の監視、幹線道路沿道における交通騒音・振動の測定、さらにはPM2.5や光化学オキシダントといった大気汚染の監視といった地域に密着した課題に対して、確かな技術力によって長年にわたり貢献してまいりました。
さらに、近年では地震・豪雨などの大規模災害も頻発しており、有害化学物質やアスベストの緊急調査、環境影響評価の実施が求められる場面も増えています。埼環協では、こうした事態に迅速に対応するため、「大規模水質事故に係る水質検査に関する協定」、「産業廃棄物不法投棄に関する通報の協定」、「災害時における石綿モニタリングに関する合意」などを埼玉県と締結しております。発災時の対応には埼環協が窓口になることによって、行政との緊密な連携が図られ、会員事業所の専門知識と技術をもって、地域の環境リスク低減と社会的責任の遂行に寄与することが可能となります。
私たちは今後も、平時・有事を問わず、環境に関する正確なデータを社会に提供し、県民の安全と安心の確保に貢献してまいります。
また、将来を見据え、次世代の担い手となる若手技術者の育成にも一層力を入れてまいります。高度な分析力だけでなく、社会の変化を柔軟に捉えられる視点を持った技術者を育て、環境計量の新しい価値を創出できる業界にしていくことが、私たちの大きな使命であると考えています。
社会からの信頼に応え、地域の課題解決に寄与するという原点を常に心に留め、会員の皆様とともに、これからも歩みを進めてまいります。今後とも、埼環協の活動に変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年5月
一般社団法人 埼玉県環境計量協議会
会長 佐藤 英樹